人事・労務の知恵袋

採用 新入社員の8割が就職結果に満足

6月27日 社会経済生産性本部のリリースより。

今回実施した調査で、今年の新入社員の約8割が「思っていたよりも満足のいく就職ができた」と考えていることが分かったとの事。「自分はいい時代に生まれたと思う」と考える社員も昨年に続いて8割を超えており、「久しぶりの超売り手市場となった今年の就職戦線を明白に反映した結果」としています。

主な結果は次の通り。

●就職活動で利用された情報源
「会社説明会」(85.2%)がトップに返り咲き、「インターネットの企業ホームページ」(83.9%)


●就職先の企業を選ぶ基準
「自分の能力、個性が活かせるから」(28.8%)。以下「仕事がおもしろいから」(21.3%)、「技術が覚えられるから」(14.1%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。反面、勤務先の企業に関連する項目は低い水準に留まっています。

●就労意識
「仕事を通じて人間関係を広げていきたい(95.4%)」、「どこでも通用する専門技能を身につけたい(93.1%)」、「社会や人から感謝される仕事がしたい(92.9%)」の順。
昨年との比較では、「いずれリストラされるのではないかと不安だ」が35.9%から 38.8%へ、「いずれ会社が倒産したり破綻したりするのではないかと不安だ」が21.6%から22.8%へと微増。

●仕事中心か生活中心か
「仕事と生活の両立」が大多数(79.8%)を占め、「仕事中心」(9.6%)、「生活中心」(10.6%)、という回答を大きく上回る。

●一般的な生活価値観
自分らしくポジティブに生きることが志向され「明るい気持ちで積極的に行動すれば、たいていのことは達成できる(84.3%)」「他人にどう思われようとも、自分らしく生きたい(83.0%)」が上位を占めた。

●「思っていたよりも満足のいく就職ができた」(81.9%)

●「ブログやSNSの参加率」は、全体で59.0%、男女別では男性54.3%、女性66.9%。

平成19年度新入社員「働くことの意識」調査結果/財団法人社会経済生産性本部


結果概要にもあったように、超売り手市場といわれる新卒採用では、就職結果に8割以上の学生が満足したとの事。

その一方で将来のリストラや会社の倒産などに不安を抱いている人が増えている点から、希望とする企業に就職したものの絶対安心しているわけではないようです。

実際の就職活動の現場では、割合と安全志向や保守志向が強く、いわゆる大手企業への就職を希望する学生の意識が高い印象があったのですが、就職先を選んだ理由ではあまり入ってきてなく、自身の能力や個性を活かせる事を大きな理由としているところでは、結果として自身の能力・個性を活かせる企業として選択したのが大手企業が多かったため、アンケート結果では個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めたように思います。

さて2009年3月卒業予定の学生は、どのような意識で就職先の企業を選択しているのでしょう。
また来年のアンケート結果に注目したいところです。
 

投稿日:2007/06/29
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