人事・労務の知恵袋

年金・保険 年金記録の記入漏れ5000万件!

昨日からにわかに騒がれている、年金の加入記録漏れ5000万件(この数自体が尋常じゃないですね)の件。単純計算でも、国民2人に1人の割合で記録漏れがある可能性がある事になります。

どういった内容の話しなのかを、過去の記事から確認してみます。
2月17日の日本経済新聞より

厚生年金や国民年金などの公的年金を一元的に管理するための「基礎年金番号」が何らかの理由で付されていない年金加入記録が、昨年6月時点で5000万件もあることが、社会保険庁の内部調査で明らかになった。加入記録に同番号がないと、保険料を払っていても加算されず、年金の受取額が減る恐れもある。

調査は民主党の要求で実施した。年金加入記録の不正閲覧などで批判を浴びた社保庁だが、外部の指摘で初めて今回の問題を明らかにした同庁の姿勢が改めて問われる。

基礎年金番号は1人に一つ割り当てられており、転職などを理由に複数の年金加入記録がある場合も同じ番号を付けることで社保庁が一元管理している。ただ1997年の制度導入以前は厚生年金や国民年金などでバラバラに管理していた。このため、コンピューターへの入力ミスや企業の届け出書類の不備などにより基礎年金番号がないままの加入記録が大量に残っている。
(以上、記事よりそのまま掲載)


元々は加入していた年金の種類ごとに付番されていた年金番号を、1人1番号に統一しようと法改正がされ「基礎年金番号」に統一されました。

この時の統一作業時の入力ミスや、届出書類の不備が原因で基礎年金番号がない加入記録が大量に残っているというわけです。

これで社会保険庁のずさんな管理が、また明るみに出てしまったわけですが、加えて厚生労働大臣の発言があったりで、ますます公的年金に対する不信感が増した事だけは確実といえるでしょう。

企業に対して社会保険への加入を促さなくてはならない立場としては、立て続けの不祥事に、何とも複雑な心境になってしまいます。
それでなくとも社会保険庁の解体に伴う諸手続きの変更が、現実として健康保険被保険者証の交付へ影響している事に疑念を感じている中での今回の件ですから、さすがに勘弁してっていう心境が正直なところでしょうか。。。

投稿日:2007/05/24
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