【今回のワンポイント】
1.十分な説明と理解をしてもらった上で質問をすること
2.障害の内容や程度に応じた職場環境の整備が求められる

◆Question.

今回、初めて障がい者の方の面接をすることになりました。
想定している業務が問題なくできるのかどうか、
また特有の症状などが仕事上どう影響するのかが気になります。
面接時の質問方法で注意点があれば教えてください。


◆Answer.
会社には安全配慮義務があるという事、障害の程度や生活上で困難な事、緊急時の対応を把握する必要があるという事を、まず理解してもらうよう説明しましょう。
その上で、採用後の配属先や、適切な担当業務へ就いてもらうためにも、いろいろと確認が必要となる点を伝え、同意を得た上で、質問を行うようにすべきと考えます。
障害ごとに留意点が異なりますので、以下を参考ください。

  • 身体障害(視覚、聴覚、肢体)
    本人の同意を得た上で障害者手帳を提出してもらい、障害の程度や現状の職
    場施設の対応できるかを判断します。
  • 内部障害(心臓、腎臓、肝臓、呼吸器、膀胱・直腸、小腸、免疫)
    本人の同意を得た上で、障害者手帳や医師の診断書を提出してもらい、通院状況や緊急時の対応を把握します。
  • 知的障害
    短時間の面接では職務遂行能力・意欲・協調性などの把握は難しいため、保護者・支援機関・障害者職業能力開発学校、特別支援学校の担当者等に同席してもらい、状況を把握するようにします。
  • 精神障害
    本人の同意を得た上で、精神障害者保健福祉手帳(障害者手帳)や医師の診断書を提出してもらい、通院状況や緊急時の対応を把握します。
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病気の状態や注意すべき点について説明できない場合があります。また個人差も大きいため、個人の状況をよく確認する必要があります。
状況によっては、保護者の方にも面接に同席してもらうようにします。

障害があったとしても働く意欲は通常の労働者と変わりなく、仕事の内容によっては十二分に働いてもらえる事も多くあります。

健常者と同じく就労できない事を認識した上で働く環境を整備し、また周囲への配慮、これは受け入れる側に対しても過度なストレスを感じないよう必要である点を、十分理解しておく必要があるといえます。


上記内容に関連する「アドバイザリー業務」ページもご覧ください。
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