131224-1内閣府が公表した「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」に、興味深い結果がありました。

1.長時間労働や有休取得状況は、それらを上司がどう評価すると感じるかに影響される

労働時間が長い社員を上司は頑張っていると評価する傾向が高く、年次有給休暇の取得が少ない社員ほど、有給休暇を多くとる上司にネガティブイメージをもっている。


2.長時間労働の社員は、職場の雰囲気について、仕事の手順を工夫しにくいなどと感じている 

職場の雰囲気について「一人あたりの仕事量」「突発的な仕事」「締切に追われがち」など、業務体制に関する部分に課題を感じている。
 
労働時間の長い人ほど、職場の雰囲気について、「仕事の手順などは自分で工夫しやすい」「仕事が終われば周りの人が残っていても退社しやすい」と回答した人が少ない。
 
3.「短時間で質の高い仕事を評価」など社員が効果的と考える残業削減の取組は、実施されていないことが多い 

「短時間で質の高い仕事を評価」、「他の人が代替できる体制」「業務時間外会議の禁止」「長時間残業の上司評価への反映」などの取り組みが少ない。
 
4.正社員、非正規社員を問わず、仕事にやりがいを感じる女性は、出産後も仕事を続けたい 

妊娠判明時の仕事のやりがい度が高いほど、「仕事を続けたい」と回答。

 
5.「夫婦の話合いの納得度」や「両親の意識」が「女性の継続就業」や「男性の家事・育児」に影響 

自身の家事・育児時間が長い男性ほど、出産前の夫婦の話し合いについて、「夫婦の適切な役割分担について自身が納得した」と回答。 

就業継続に一般的に必要と考える条件について、トップは「認可・認証保育園等に子どもを預けられること」。次いで、「休暇のとりやすさ」。
現実的に、自身にあてはまっていたこととのギャップをみると、「休暇の取りやすさ」「短時間勤務等職場の両立支援制度」の回答が多い。

(ここまで)


労働時間が長い社員を「頑張っている」と評価する傾向が高いのは、昔から全く変わっていません。

調査結果でも、残業削減の取り組みとして「短時間で質の高い仕事を評価」するを実施しているのは4.2%しかなく、現実に労働時間の長短=可視化しやすいもので、社員の評価をする傾向に変わりはないようです。

企業からのご相談でも「短時間で質の高い仕事を評価」するとされますが、具体的な評価方法となると、多くの方が悩まれてしまいます。

評価する側が、効率よく質の高い仕事をする社員をどう評価していくかの軸をしっかり作らなければ、長時間労働を減らすにはつながらないでしょう。

調査結果には、出産後の就業に関するものがありました。

出産後に育児休業を取り、その後復職する女性社員も年々増加しており、増加に伴うように、育児休業後の就業体制等に関するご相談が増えています。

フルタイムで働けるようになるまでは一定期間がかかるため、短時間勤務時の扱いにとても苦慮されます。

突然お子さんの病気等で保育園から呼び出される事があり責任ある業務を任せられない、他の社員と就業する時間が異なり業務上のやり取りがスムーズにいかない等が、会社側が抱える理由になります。

労働時間の長短で労働者の仕事ぶりを評価しない、育児休業から復職した社員への扱い、いずれも労働時間に関する課題です。

実のない長時間労働は評価しない、年次有給休暇は積極的に取得できる、短時間勤務者に対する職務範囲と責任をあいまいにしない。

ひとつずつ着実に実行できる就業環境を目指したいものです。

「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報について
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/research/wlb_h2511/follow-up.pdf


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