人事・労務の知恵袋

人事・労務 労災保険給付、療養・休業は東京・大阪・北海道、二次検診等給付は沖縄

厚生労働省が「平成21年度労働者災害補償保険事業の概況」を12月22日付で公表しました。

都道府県別での業務災害・通勤災害・二次健康診断等給付の支給件数と支給額より、療養(補償)給付・休業(補償)給付はいわゆる大都市圏と北海道が多く、二次検診等給付は沖縄が多い結果になっています。

療養(補償)給付上位5位件数
東京 :333,268
大阪 :243,837
北海道:205,988
神奈川:170,005
愛知 :147,965

休業(補償)給付上位5位件数
北海道:52,868
東京 :43,288
大阪 :39,784
神奈川:29,484
兵庫 :26,841

介護(補償)給付上位5位件数
東京 :4,716
大阪 :4,706
北海道:4,356
愛知 :2,967
兵庫 :2,415

二次健康診断等給付上位5位件数
沖縄 :4,309
岐阜 :1,446
青森 :1,345
大阪 :1,189
静岡 :1,166
※東京は9位

(以上、調査結果より)

業務災害と通勤災害を分けてみると結果は若干異なりますが、療養給付・休業給付・介護給付で北海道が上位になっているというのは、第一次・二次産業に従事する者が多く、かつ高齢化の傾向にあるためと推測されます。

二次健康診断等給付は、直近の定期健康診断等の結果、脳・心臓疾患を発症する危険性が高いと判断された場合に、脳血管及び心臓の状態を把握するための二次健康診断と脳・心臓疾患の発症の予防を図るための医師等による特定保健指導を受けることができる制度です。

この二次健康診断等給付では沖縄が飛びぬけて多い結果となっています。
沖縄は長寿県といわれてますが、実は腎不全がとても多いらしく、若い時から人工透析治療を受けている方が長寿だという興味深い結果が出ていました。

元々は健康診断の受診率も低い事もあって、いざ健康診断を受診すると既に重い症状を引き起こしている事が多いという事情もあってなのか、二次健康診断等給付件数が多い要因にもなっているようです。

平成21年度労災保険事業の保険給付等支払状況(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/hoken-jigyo/siharai/h21.html

投稿日:2010/12/24
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