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人事・労務 労基法違反:86日間、連日就労容疑で清掃業者を書類送検

毎日新聞
男性社員を4週間にわたり一日も休ませずに働かせたとして、さいたま労働基準監督署は13日、清掃業「山大物産」(新座市北野2)と同社社長(64)ら2人を労働基準法違反容疑で書類送検したと発表した。

送検容疑は、同社の男性社員(当時35歳)=東京都清瀬市=を今年5月30日~6月26日の間、連日就労させたとしている。
社長らは「人手不足だった。仕事ができるので集中させてしまった」と話しているという。

同労基署によると、男性は約6年間勤務。
送検容疑となった4週間を含め4月5日から6月29日までの86日間、休日なしで働いていたという。
男性は6月29日午前4時半ごろ作業現場に向かう途中、路肩に駐車中のトレーラーに清掃車で追突し死亡した。
同労基署はこの事故を受け調査していた。同社はビルや配水管の清掃、産業廃棄物運搬などを手掛けている。
(以上、記事より)


2ヶ月以上にわたり1日の休日もない状態が続くというのは、使用者責任を問われても仕方がありません。

休日もない状態であれば、おそらく労働時間も長時間であると推測され、過重労働が原因での交通事故だったのでしょう。

IT業界などでも、納期に迫られたり障害対応などで1ヶ月300時間超えの勤務時間だったり、1ヶ月休みなしなどの状態があります。

過重労働は使用者責任を追及されるものであり、長時間勤務や休日出勤が続く場合には、業 務内容の再検討、人員配置や他のリソースを投入するなど、一時的な対処から長期的な人員体制を検討しなければいけません。

今一度、自社での過重労働の発生具合を確認ください。

投稿日:2010/10/15
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