人事・労務の知恵袋

採用 フリーター歴3年超えると正社員になるのは5割以下

厚生労働省10月17日配信の「若年者雇用関連データ」より

1.ニート状態の若者の推移
ニートの状態にある若者は、10年間で40万人から62万人に 増加。
25~29歳と30~34歳の年齢層は、それぞれ10年前に比べて倍増。

2.フリーター数の推移
フ リーターは、やりたい職業が見つかるまでの「モラトリアム型」、正規雇用を志向しながらそれが得られない「やむを得ず型」、明確な目標を持った上で生活の 糧を得るための「夢追求型」などに分類される。
フリーター数は2003年に217万人に達して以降、5年連続減少していましたが、2009年に6 年ぶりに増加に転じている。

3.フリーターから正社員への転職状況
フリーター期間が半年以内の場合、男性では約6 割、女性では約8割が正社員に。
フリーター期間が3年を越える場合、正社員になれた率は男性で約5割、女性で約3割であり、フリーター期間が長い と正社員になることが難しくなる。

4.フリーターと正社員の生涯賃金格差
年齢が上がれば収入が増加する正社員に対 して、パート・アルバイトはほとんど上がらず、横ばい状態となっており、正社員と正社員以外の雇用形態との賃金格差は、年齢が高くなるにつれ広がっていく (45~54歳では正社員の半分以下)。


若年層(15~34歳)が、一度正社員雇用でなくなると、早いタイミングで正社員に戻ら ない限り、正社員としての転職がより難しい状況になるというのが、調査結果から改めて感じられます。

企業側としてみれば、あまり長い期間 に正社員として働いていない場合に、何かしら正社員になれない理由があるのではと考え、余程の理由がない限りは積極的に採用しようとは考えません。

い ろいろな働き方や事情はあるでしょうが、安易に転職を繰り返したり仕事を選んでばかりいると、調査結果のような生涯賃金格差にもつながってくるといえそう です。


若年者雇用関連データ(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/12.html

 

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投稿日:2011/10/19
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