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その他 蟹工船ブームで共産党の党員が増加?

今日は、少し違った話題から。

少し前のニュースですが、「蟹工船」という小説が若い方の間でブームになっているとありました。
正直、題名と作家は知ってましたが、今回ブームになるまで興味がなかった本であり作家でした。

小説では、浅川という監督者が、労働者たちを人間扱いせず、彼らは懲罰という名目の暴力や虐待、過労と脚気で次々と倒れていきます。
仕方がないとあきらめていましがた、やがて労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと団結しストライキに踏み切っていきます。
しかし、浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、帝国海軍が介入して指導者達は検挙されてしまいます。
国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で、労働者たちは再び闘争に立ち上がっていく。。。

といった内容が、今の若い世代にみられるとされるワーキングプア(フリーターや、フルタイムで働いても収入が一定以上にならない)の状況が、この本に共感する若者を増やしたのでは?ともいわれているようです。

このブームの影響なのか、今年1年で約9,000人増えたとされる共産党への入党者。
元々の党の思想や活動に共感してというわけではなさそうですが、ブームにのって入党してブームが過ぎたら離党してしまうのか?と思うと、何とも軽々しく感じてしまったニュースでした。

が、こういうブームが火付け役になり、一定の思想をもった団体が政治にまで影響力を持つようになり、次第に政局を変え世界全体を動かすようになる可能性を少なからず秘めていると思うと、それはそれで背筋が薄ら寒くなる印象も。

タイのクーデターではないですが、一国の政治が安定しているというのを至極当たり前のように思い、それぞれが経済活動を行えている事は、とても幸福な事なんだと感じます。

投稿日:2008/09/05
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