人事・労務の知恵袋

採用 2009年3月卒業予定の新卒求人は過去最高の95万人

4/22 リクルートワークス研究所では、毎年実施している卒業予定者の大卒求人倍率に関する調査結果を発表しました。


求人総数は、過去最高を更新し95万人に。求人倍率は、昨年同水準の2.14倍

来春2009年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象とする、全国の民間企業の求人総数は、昨年より1.5万人増加(+1.7%)の94.8万人となり、調査開始以来最高水準が更新。
一方、学生の民間企業就職希望者数は、44.3万人(+0.7万人、+1.5%)。
結果、需給バランスである求人倍率は2.14倍となった。


従業員1000人未満企業の求人倍率は4.26倍、1000人以上企業は0.77倍。従業員1000人未満企業は、厳しい採用環境が継続

「従業員1000人未満企業」の求人総数は73.9万人と、昨年の73.0万人より1.0万人増加(+1.3%)。
民間企業就職希望者数は17.4万人と、昨年とほぼ同水準(+600人、+0.3%)。
求人倍率は昨年より0.04ポイント上昇の4.26倍。

「従業員1000人以上企業」の求人総数は20.9万人と、昨年の20.3万人より0.6万人の増加(+2.9%)。
民間企業就職希望者数は26.9万人となり、昨年より0.6万人の増加(+2.3%)。求人倍率は昨年と同水準の0.77倍。
求人総数は、従業員1000人以上企業、1000人未満企業ともに昨年より伸びたが、1000人以上企業の方が伸び率は上回った。


「流通業」の求人倍率は7.15倍と、依然厳しい採用環境、「金融業」は就職希望者数が増加で、買い手市場が続く

「流通業」の求人総数は36.1万人と、昨年の36.4万より微減(-0.3万人、-0.7%)。
民間企業就職希望者数は5.1万人と昨年より微増(+700人、+1.4%)。求人倍率は昨年より0.16ポイント下降しているが、7.15倍と高い倍率。
「金融業」の求人総数は1.8万人と、昨年より800人減少(-4.2%)。
民間企業就職希望者数は5.2万人と昨年より0.4万人増加(+9.2%)。
求人倍率は昨年の0.39倍から0.35倍と、学生の希望が増えたことより、厳しい就職状況となっている。

(以上、発表記事より)

求人倍率は過去最高を更新しているものの、その実態は大手企業が倍率をけん引し、中小企業への就職にはなかなか結びついていかない実態を示しているようです。

来期以降の新卒採用は、景気感によっては中小企業では採用を控える可能性も高く、中小企業での人材確保は一段と厳しくなっていくのではないかと懸念されます。


第25回ワークス大卒求人倍率調査(2009年卒)/リクルートワークス研究所
http://www.works-i.com/flow/survey/download.html#139
 

投稿日:2008/05/13
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