10月2日 NEKKEINET
8月の完全失業率は前月比0.2ポイント低下の5.5%と、7カ月ぶりに低下した。
国内景気は持ち直しに向かっており、雇用悪化にもようやく歯止めがかかったとの見方もできる。
ただ先行指標である新規求人数は前月より1.1%減っており、労働市場は簡単には好転しそうにない。
失業率の低下は一時的で、再び6%台に向けて上昇するとの指摘が多い。
新規求人数の悪化は3カ月ぶり。
求人数が増えなければあふれた雇用は吸収されず、失業率が高止まりする恐れがある。
昨年秋以降は生産が急激に落ち込んだ製造業からの離職者が増え、それを小売業やサービス業などが少しずつ吸収してきた。
しかし収入減で個人消費は弱含んでおり、内需型産業も人員を絞り込み始めている。
前回の雇用悪化局面では、失業率は2002年6月に過去最悪の5.5%に達したあと一進一退が続き、安定的に下がり始めるまで1年ほどかかった。
雇用調整には時間がかかるため、当面は悪化懸念がぬぐえそうにない。
(以上、記事より)
雇用環境は相変わらず厳しいようです。
弊社のお取り引き先に多いIT関連企業では、10月以降、さらに厳しくなるとの声も多く聞こえてきます。
表面上の失業率は5%台なものの、雇用調整助成金を利用しながら企業内で休業している従業員数を加えると、10%近くまで失業率は上がるのではないかともいわれており、雇用環境の改善はまだまだ時間がかかるのではと感じているところです。
人事・労務の知恵袋
- 雇用・定年 失業率、「6%台へ上昇」の指摘も 労働市場、予断許さず
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投稿日:2009/10/05
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