サイバーエージェント社、DMM社、メルカリ社などの大手ITのエンジニア職を中心に、優秀な人材の確保のため、新卒の一律給与を廃止しています。
サイバーエージェント社は、2018年4月から入社するエンジニア職を対象に、新卒の初任給制度を廃止し、等級に応じた給与体系に変更しており、同社の新卒エンジニア職の最低年棒である450万円から、すでに年棒で100万~200万円の差がついている場合もあると言います。
現在、内定者の半数程度が同社のインターンシップを経験しており、この時の技術力やコミュニケーション能力を社員が見極める評価が入社後の人事査定に大きく影響し、入社後も能力や経験に応じた人事評価がなされ、人によっては1年のうちに等級が何度も上がったします。
DMM社、2019年4月入社から新入社員のうち、技術力を可視化しやすいエンジニアに限定して、一律初任給を撤廃しています。
コードをアップできるプラットフォーム「GitHub」に、学生が投稿した作品などを見てエンジニアとしての実力を判断し、具体的な金額を提示してオファーをかけています。
メルカリ社は、2018年4月以降に入社する新卒向けの新たな給与・人事制度「メルグラッズ」を導入しています。
同社は、等級制度も設けていなく、給与は市場での適正な水準と本人の能力や成果を照らし合わせて決めています。
新卒を評価するに当たっては、やはり自社や他社でのインターンシップ経験が大きいポイントであり、採用担当マネージャーによれば、「入社直前まで学生は成長している可能性があるので、入社前に(内定をオファーする際に出した)金額の見直しすら行っている」と述べています。
新卒は、基本的に即戦力というより育成期間中として扱われてきてますが、エンジニアを中心に一律の初任給廃止の流れが広がっています。
エンジニアのように能力を測定しやすい職種では、一律の初任給を廃止し、優秀な人材確保につなげてもいいのかもしれません。
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