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年金・保険 健康保険 標準報酬は組合が高く、加入者年齢は協会けんぽが高い

厚生労働省が実施した「健康保険被保険者実態調査」結果を公表しました。
健康保険組合と協会けんぽ(以前の政府管掌兼法保険)に加入する被保険者を対象としたもので、平成21年10月1日現在の数値となっています。

概要は以下の通り。

加入者の年齢構成割合
協会けんぽでは60~64歳が18%と一番高く(健保組合は同年齢8%)、健保組合では35~39歳が12%と一番高い(協会けんぽは同年齢6%)。

標準報酬月額からみた扶養率
男性についてみると、協会けんぽ、健保組合ともに、標準報酬月額が20万円程度から60万円程度の間で、標準報酬月額の上昇とともに扶養率も増加する傾向に。
扶養率が最も高いのは、協会けんぽで標準報酬月額47万円の1.737、健保組合で標準報酬月額71万円の2.061。

※標準報酬月額は、毎月の給与額などより算出し、健康保険料の納付額や傷病手当金などの給付額を計算する元となるもの。

年齢階級別平均標準報酬月額
男性の一番高い額は協会けんぽ・健保組合ともに50~54歳で、協会けんぽが374,873円健保組合が525,710円
女性は年齢での差異があまりなく、協会けんぽは16万円~23万円台、健保組合は17万円~28万円台で推移している。

(以上、調査結果より)


協会けんぽは加入者高齢化の傾向にあり納付保険料の額は低い、健保組合は加入者年齢が若く納付保険料の額も高いと、それぞれに加入している企業規模や従業員構成が反映された結果となっています。

協会けんぽは赤字財政が続いており、国庫補助が必須の状態。
一方健保組合も、他の健康保険制度に対する財政負担を求められるなど、社会保険制度自体が疲弊しているといえます。

企業と加入者が支払っている保険料が適正に活用されるよう、健康保険・年金制度全体の建て直しが求められています。

健康保険被保険者実態調査結果(厚生労働省、e-stat)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Pdfdl.do?sinfid=000008325477(PDF)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000008325478(図表EXCEL)

投稿日:2010/12/23
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