人事・労務の知恵袋

人事・労務 時短ブームで激減?平均退社8時、平均残業代5万円

IT産業を中心に以前からエンジニア職種の長時間労働は重要な問題になっていたが、最近はどうなのか。今エンジニアたちは、どのくらい残業していて、それはどのように報われているのかをキーワードに、Tech総研で実施したアンケート結果より、最近のITエンジニアの動向をみてみたいと思います。

平均的な退社時間は?
退社時間帯が集中するのは「19時台」(27%)と「20時台」(24%)。
通常の終業時間を17時~18時とすれば、だいたい毎日1~3時間の残業、月にならして20~60時間の残業という状況。

月平均の残業代は?
月平均の残業代は5万4598円。
年代別では、20代前半で3万2545円、20代後半で5万1398円、30代前半で5万7173円となり、年代を追うごとに増加。
今回の調査対象者の平均月額給与が32万588円、そのうち17%が残業代で占められているという計算になる。

残業代を職種別に分けてみると、ソフトウェア職種の平均が5万459円、ハードは6万1956円。

より細分化した職種別残業代の違いをみると、最も残業代が多いのが「サービスエンジニア」の8万833円。ついで7万円台に「半導体設計」が登場し、6万円台には「研究、特許、テクニカルマーケティングほか」「コンサルタント、アナリスト、プリセールス」「品質管理、製品評価、品質保証、生産管理」などが並ぶ。「ネットワーク設計・構築」「システム開発」「社内情報システム」などのソフト職種は軒並み5万円代以下であり、ここでもハード優位の状況がうかがわれる。

アンケート結果より、企業側が残業規制の強化を進めている事が伺え、無駄な残業を極力減らし、一方でサービス残業への見直しがされ、一定時間以上の残業については申請ベースで支給されるケースも増えているよう。

残業規制を強化する一方で、裁量労働制の導入が進むことで、通常の残業代という概念がなくなった職場もあるよう。
裁量労働制については、現場のエンジニア達には「残業代のカット」として受け止められているようです。

エンジニア給与知っ得WAVE!/Tech総研

投稿日:2007/06/11
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