人事・労務の知恵袋

人事・労務 長時間労働が続いたら

とあるIT業界の会社より、ご相談がありました。

プロジェクトメンバーに問題があり特定のエンジニアに負荷がかかってしまっている。
特定のエンジニアだけ月間300時間以上の勤務が半年以上続いている。
本人は何も言ってこないが、休日出勤した分の代休も取れずに溜まったままになっていて、次のプロジェクトにそのまま参加する事になりそう。
体調を崩さないか心配でもあり、労務管理上の問題・課題を教えて欲しいというもの。

やはり300時間超の長時間労働が恒常的に続いている状況は、問題ありです。

体調を崩してしまったり、万が一事故にでもあったら、安全配慮義務違反にも問われるでしょうし、労災上のリスクも十分に考えられます。

まずは、プロジェクト内での業務量の見直しが必要になります。

プロジェクト内でのリソース確保が難しいようであれば、増員要求も必要でしょう。

加えて、プロジェクトを管理しているマネージャーからの状況確認と、管理方法の改善を指導し、これを徹底する必要もあります。

どうしても恒常的に業務量が片寄るようであれば、根本的な体制の見直しも検討すべきとなります。

今のところは体調を崩したりしていないようですが、今後、ちょっとしたきっかけで体調を崩したり、会社を休みがちになったりする事も十分に考えられます。

体調を崩し休職にでもなってしまうと、結果として優秀なリソースが不足してしまう事にもつながりかねません。

溜まっている代休を積極的に取れるようにし、先に休養を取らせることが大事です。

なかなか人材が確保できず、ギリギリのところでプロジェクトをまわしている実態があるのも事実。

長時間労働が続いているという状態は、社会保険料も含め予定外の人件費がかかっている状態です。

対処療法的な対応だけをしていると、結果として大きな損失につながりかねないという事を認識すべきといえるでしょう。

長時間労働者への医師による面接指導制度について
www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/08.pdf



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投稿日:2013/02/27
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