連合が実施した「マタニティハラスメント(マタハラ)」の実態に関する第2回の意識調査より。
◆「マタハラ」という言葉を知っている 62.3%(昨年20.5%)
◆自分が「マタハラ被害者」 26.3% (昨年25.6%)、周囲に「被害者」 27.3%(昨年23.2%)
◆マタハラの原因
1位 男性社員の妊娠出産への理解不足・協力不足 66.1%
2位 フォローする社員への評価制度や人員増員などケア不足 39.3%
◆マタハラを改善する方法
1位 企業内での制度整備と、企業の理解促進 51.9%
2位 育児に携わった女性の管理職・経営陣への登用 51.1%
他に男性の育児参加制度整備や空気づくり、育児に携わった男性の登用への期待
◆働きながら子育てをしたい 81.3%
◆子どもを預ける環境は、キャリア形成に影響がある 93.1%
◆自由回答より
子どもを保育園に預けるには、9月ごろに4月の就業証明が必要。でも子供を預けられないので、9月の時点では働けない。
9月に仕事の面接をして4月から採用なんてのは正社員じゃなきゃありえない。
しかも保育園の入所が決まるのが2月ごろなので、もし定員で保育園に入れなかったらせっかく4月からの就業証明をもらっても働けない。
子どもを連れてだと仕事の面接もいけないので、何もかも矛盾している。子どもを預け始めてから就業証明書を提出するように変えてほしい。
(以上、結果より抜粋)
自由回答にあるような働く女性に対する保育制度自体の柔軟性のなさと現場理解の不足に、いつも疑問を感じます。
弊社もママさん社員が活躍しています。
時間に限りがあるせいか、とてもパフォーマンスよく仕事を進めていきます。
ただ、お子さんが急に体調を崩したりすると、迎えに行くために早退したり休んだりしなければならず、業務に支障が出ないとも限りません。
そこは体制面でカバーしていくしかなく、多くの企業でも人員体制を工夫し対応しているところとなります。
今後も確実に増えていくママさん社員をどう活かしていくかは、企業側に求められている課題でもあります。
福利厚生を充実させ、万が一の時に休める仕組みをあらかじめ用意しておく会社も出てきたりと、これをクリアする事で企業の拡大成長がみえてきます。
一方で、働く側にも「子どもの事だからと」気持ちの甘えがあっては、企業側は気持ちよく受け入れてくれません。
一緒に働く他の社員への影響も少なからずあるわけで、お互いにサポートしあえる職場環境にしていくためにも、双方の立場を認識する事が重要であるといえます。
第2回 マタニティハラスメント(マタハラ)に関する意識調査(連合)
http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/chousa/data/20140605.pdf