文部科学省は、日本の子どもたちの自己肯定感が諸外国に比べて低いという調査結果を受けて検討チームの初会合を開き、学力や体力、それに家庭の収入などが子どもの心理面に与える影響を分析することになりました。
自己肯定感とは、自分は生きる価値がある、誰かに必要とされていると、自らの価値や存在意義を肯定できる感情、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」
と思える心の状態のことです。
自己肯定感について、平成25年度に内閣府が行った調査で、13歳から29歳までの男女に「自分自身に満足しているか」と質問したところ、「そう思う」と答えた人の割合は日本で7.5%だったのに対し、アメリカは46.2%、韓国は29.7%などと、諸外国に比べて低いという結果が出ています。
検討チームは、学力や体力、それに家庭の収入などがこどもの心理面に与える影響を分析して年内に結果をまとめ、政府の教育再生実行会議での議論にも反映させたいとしています。
自己肯定感が低いのは、大人も同様で、これは謙遜するのが美徳とされてきた日本の考え方の影響もあるように思えます。
人は、生まれながらに相手に認められたいという欲求をもっており、自分が必要とされていると実感し、認められたいものなのです。
自己肯定感の高い社員が多い会社は不祥事が少ないというデータもあります。
褒めることや認めることで、承認欲求を満たし、自己肯定感を高めることができ、組織のパフォーマンス向上、メンタルヘルスの向上、離職の抑制につながっていきます。
承認によって自己肯定感を高めませんか?
https://www.nari-sr.net/media/seminar/20160412
参考)諸外国に比べ低い子どもの自己肯定感文科省が分析へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161020/k10010736421000.html