人事・労務の知恵袋

人事・労務 女性の活躍推進は、会社全体の利益になる

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

経営コンサルティング会社であるボストンコンサルティンググループ(BCG)による、キャリアの分かれ目となる30-40代の男女のどれだけの割合がより高いリーダーシップ・ポジションを求めているかの調査により、ジェンダーダイバーシティに積極的な企業において女性は男性と同じくらいに野心的であることがわかりました。

所属する会社がジェンダーダイバーシティの取り組みに進歩的だと感じている組織において、男女間に野心の差はほとんど存在しなかった(男性87%、女性85%)が、そうした取り組みに非協力的で女性が出世するのに困難な戦いを強いられる組織において、男女間の野心差は17%にも上っていました。(男性86%、女性66%)。

BCGによるレポートでは、女性にとって働きやすい環境をつくることは、男性を不利な立場に追い込むものではなく、男女双方の利益にもなるものだと指摘しており、女性の活躍推進は組織の成長にとっても重要な事項だといえます。

また、国際EAP研究センターによると、女性管理職は男性管理職よりもストレス度が高くなる傾向があり、特に「キャリア形成」「個人の尊重」「公正な人事評価」が適切に行われていないことに対して強いストレスを感じる傾向が高いという調査結果があります。

女性の活躍に向けて、人事評価制度や女性活躍に向けての職場環境整備を支援する平成29年度雇用関係の助成金もありますので、活用してはいかがでしょうか。

平成29年度雇用関係助成金のご案内
https://www.nari-sr.net/media/seminar/20170523#special

参考)女性は野心的、女性の働きやすい環境は全体の利益になる – BCG調査
http://newsphere.jp/economy/20170604-2/

投稿日:2017/06/06
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