大学生の就職内定率は、10月1日現在で75.2%と、調査を始めた1996年度以降で最高水準となり、厚生労働省は「企業の人手不足感が強まり、採用活動が前年より早まった影響が出た」と分析しています。
売り手市場が続く中、学生に自社をPRして応募につなげようと、1日限りの「ワンデーインターンシップ」を開く企業が増えています。
マイナビ社による「今夏以降にインターンを実施したか」という調査では、予定している約700社のうち、ワンデーインターンを実施する割合は約70%となっています。
学生にとっても効率よく多くの企業を知る機会が増えることにより、採用のミスマッチを防ぐといったメリットがあります。
インターンは、学生に学習の機会を与えることが本来の目的で、複数日の実施が望ましいとされ、経団連の指針では「教育的効果が乏しく、企業の広報活動や選考活動につながるような1日限りのプログラムは実施しない」としているが、事実上の会社説明会として利用している企業も少なくないことが実態になり、採用活動の実質的な前倒しだ、との批判もあります。
学生の就職観の調査においては「楽しく働きたい」が十数年連続1位、行きたくない会社については「暗い雰囲気の会社」が18年連続1位と、職場の雰囲気や人間関係等の企業風土を最も重要視する傾向は変わりません。
ワンデーインターンシップを活用し、職場の風土を同時にPRすることで、新卒の採用力を向上してはいかがでしょうか。
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