エン・ジャパン社の調べにより、30~50代のミドル世代の69%が異業種への転職を検討していることがわかりました。
異業種への転職を検討する理由は「新しい経験を通じて、自分を高めたいから」が最も多く、順に「業界の将来性に不安を感じるから」、「より多くの求人情報を検討したいから」、「年収水準の高い業界へ移りたいから」と続き、「今の業界では力を発揮できないから」、「休暇などの待遇を改善したいから」との回答も挙げられています。
転職先として人気の業界は「メーカー」であり、異業種への転職を検討している人のうち、商社に勤めている人の約4割、メディカル業界やコンサルティング業界で働いている人の約3割がメーカーへの転職を希望しています。
過去にも異業種への転職経験がある人は58%であり、そのメリットを聞いたところ、「新たなスキル・知識を獲得できた」「視野が広がった」「仕事の幅が広がった」、「新鮮な気持ちで仕事に取り組めた」などの回答が主に集まり、「転職先は若い社員が多く、新鮮な気持ちで仕事ができている」「業種が変わっても、これまでの経験やスキルが生かせることが分かった」との意見もえ挙げられています。
一方、苦労したことについては「新しい知識を覚えること」が最も多く、順に「異なる商習慣、業界風土になじむこと」、「実績がない中で、一から実績を積むこと」、「即戦力としての働きを求められること」と続き、「業界用語を覚えるのに苦労した」「最初のころは『認められていない』と感じ、信頼関係の構築に苦労した」「外資系企業に移ったところ、英語での仕事に戸惑った」との体験談も挙げられています。
転職市場は活性化していることもあり、転職を希望する社員の年代も高くなっています。
ミドル世代は、待遇面の不満よりもスキルや知識など自分自身を高めることや、力を発揮できる場所を検討しているように伺えます。
内閣府の調べにより、OFF-JTを実施している企業の離職率が低いことも明らかになっております。ミドル社員向けに研修を導入し、異業種の転職防止も検討されてはいかがでしょうか。
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