全社員がハイパフォーマーである、動画配信サービスのネットフリックス社の全従業員に生き生きとしたハイパフォーマンスを実現させる、型破りな人事制度と企業文化が注目を集めています。
元ネットフリックス最高人事責任者であるマッコード氏によれば、社員の忠誠心を高めて会社につなぎとめようとするために、各自のやる気と満足度を上げながらキャリアを伸ばす人事制度を設計・導入しようとする方針は「間違っている」と断言し、経営陣が注力すべきは「素晴らしい仕事を期限内にやり遂げる優れたチームを作ること」だけであり、そのために必要なのは規則や制度ではない。「文化」の醸成だと述べています。
また、望ましい企業文化を生み出すために、全社員がよりどころとすべき行動規範を設計し、周知させ、実践を求めることで、チームは驚くほど活性化する。それこそが、ネットフリックス社の経営陣が行ったことになります。
ネットフリックス社の企業文化を支える基本的な行動規範は以下の5つになります。
1.マネジャーは自分のチームだけでなく会社全体が取り組むべき仕事と課題を、チームメンバーにオープンにはっきりと継続的に伝える。
2.徹底的に正直になる。同僚や上司、経営陣に対して、時機を逃さず、できれば面と向かって、ありのままを話す。
3.事実に基づくしっかりした意見を持ち、徹底的に議論し検証する。
4.自分の正しさを証明するためではなく、顧客と会社を第一に考えて行動する。
5.採用に関わるマネジャーは、チームが将来成功できるように、適正なスキルを備えたハイパフォーマーをすべてのポストに確実に配置する。
「継続的に」「正直に」「徹底的に」「確実に」といった強調表現が多く登場しており、ネットフリックス社の「とことんやり抜く」という強い意志が表れており、驚異的な急成長につながる堅牢なチーム作りに成功しています。
企業文化の醸成するために、会社の方針やビジョン、行動指針などを見直す会社が増えています。
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