リファラル採用(知り合いの紹介、社員のコネクションを使っての人材採用)が、社風にマッチした社員しやすいため離職率も低く、採用コストも抑えられる、転職市場に出回らない人材とマッチングできるなどのメリットがあり、導入する企業が増えてきています。
リクルートキャリア社の調査によれば、過去3年以内に他社の従業員から「うちの会社に来ないか?」などと勧誘された経験があるビジネスパーソンが、21%いることが明らかになりました。
声を掛けてきた人との関係性は「大学時代の友人・知人」約23%、「かつての上司や先輩」約17%、「かつての同僚・同期」約13%、「取引先やパートナー」約8%、となり、勧誘してきた人との接触頻度は「月に2~3回以上」約23%、「週に1回以上」約19%、「週に2回以上」13%などで、比較的親しい間柄である場合が多いことがわかりました。
勧誘された結果、選考に応募した人は約55%となり約半分が応募しており、採用された人は約27%、選考を途中で辞退した人は約20%、不合格だった人は約9%となり、誘われた際に前向きに受け取った人からは、「信頼できる友人からの誘いだったので、本当に自分のためを思ってくれていると感じた」「この年で全く職種の違う職場に必要とされるのはうれしかった」「環境を変えるために具体的なアクションを起こすきっかけがつかめなかったので、救いの手が差し伸べられているように感じた」などの声が挙げられています。
一方、そうでない人からは「友人との関係が崩れないか心配になった」「紹介だとプレッシャーを感じる」「今の仕事が充実しているので何とも思わなかった」「面白そうな話だが、リスクも当然高いと思った」などの意見が挙がっています。
リクルートキャリア社は、選考に臨んだ人の70.2%が「以前から興味を持っている会社・事業だったわけではない」と答えており、勧誘を機に関心が沸き、志望度が上がるケースもあるため、リファラル採用は他の手法では採用できなかった人材へのアプローチに効果的であると考えられる、とコメントしています。
リファラル採用では、紹介した社員に報酬を支給する企業もありますが、上記調査からも親しい関係性自社で働く社員が、誘いたくなる会社作りを行うことが効果的です。
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