テレワークにより、社内社外問わず、メールやチャット等のテキストコミュニケーションが増えているのではないでしょうか。
日本ビジネスメール協会による「ビジネスメール実態調査2020」によれば、メールの多さ・残業の多さ・1通当たりの処理時間を比較した結果、残業が多い人のメール時間は3時間29分、残業が少ない人のメール時間1時間27分という結果が出ています。
また、残業が多い人は、「失敗が多い」「相手の失敗にも気づきやすい」「メールを不快に感じることも圧倒的に多い」という結果が出ており、敏感で色々と考えてしまうからこそメールに時間がかかっており、さらに注意力が高いために、人のメールの失敗を頻繁に見つけている可能性があり、ある程度「鈍感力」や「気にしない力」がある人の方が全体的な処理の速度が速くなる可能性があります。
テキストコミュニケーションが中心となる場合、慣れないうちは感情やニュアンスが伝わりにくい反面、文章能力の向上が期待できます。
テレワークの普及により、プロセスが見なくなっていることにより、人事評価についても見直しを検討されている企業も多いのではないでしょうか。
人事評価制度は運用が重要だと言われていますが、「運用が上手くいっている」というのは、提出期日に遅れることなく、スムーズに進められていることや社員から不平不満などが上がってこないで、滞りなく毎年継続できていることではありません。
これは、運用ではなく「手段」が上手くいっているだけになり、「運用」が上手くいっているというのは、人材育成や業績向上などの「目的」につながっているということになります。
社員が会社に対しての不平不満をなくそうとして、目的を見失っていませんでしょうか。
不平不満があったとしても、会社の業績が向上し、自身の成長が実感できるということが「運用」が上手くいっているということになります。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり