人事・労務の知恵袋

人事・労務 コロナ禍における総務担当者の課題

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

アサヒ・ドリーム・クリエイト社の企業の総務担当を対象に調査によれば、新型コロナウイルス感染症対策の課題点は、「電車通勤による感染リスク」(42%)が最も多く、次いで、「感染予防対策が万全なのか分からない」(27%)、ソーシャルディスタンスを保てない(23%)という結果になりました。
取り組んだ対策としては「除菌アイテムの購入」(49%)が最も多く、48.6%だった。次いで「社内のシステム整備」(30%)、「社内文書のペーパーレス化」(28%)と続いています。
また、「公共交通機関を利用しての通勤が必要で代替手段がない」、「除菌アイテムが不足しており、手に入らない」、「高層ビルのため窓が開けられず、空気清浄機だけでは換気が不十分」といった声が挙げられており、出勤する従業員に対する感染症対策の難しさが見て取れます。
9月の出勤率については、従業員が100%出社している企業が32%と最も多く、フルリモートワークを実施している企業は7%のみとなり、多くの企業の総務担当者がオフィスでの感染症対策に取り組んでいることが伺えます。
上記の調査結果から、オフィス勤務とリモートワーク組み合わせは61%となりますので、出勤時の感染対策は、ほとんどの企業で課題となっていると言えるでしょう。
コミュニケーションロスの防止や業務の進捗管理のため、週の初めはオフィス勤務にして週内の予定を部門ごとで共有し、業務の内容によってオフィス勤務かリモートワークにするかを部門ごとに判断されている企業もあります。
テレワークにも欠かせない人事評価の仕組みづくり

投稿日:2020/10/05
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