人事DXシステム「One人事」を運営するOne人事社のZ世代(16~28歳)の社会人を対象に実施した調査により、Z世代が望む評価制度は、1位は「成果主義(個人の成果に基づいて評価)」(21.5%)、2位は「能力主義(個人のスキルや知識に基づいて評価)」(20.8%)、3位は「年功主義(年齢や勤続年数に基づいて評価)」(11.1%)となることがわかりました。
成果主義については、「社員のやる気が上がる」「頑張った分だけ評価されたい」「成果が自分より出ていない人が年齢などによって自分以上に給料をもらっていたら不平等」といった意見が挙げられており、その他は「能力やスキルがある人とない人が同等の給料はとても不公平に感じる」と能力主義を支持する声や「スキルなどで他人と比べられるのは、頑張る理由にもなるが苦痛になる」「(現状)勤続年数が多く優秀な人が正しく評価されていない」と年功主義を希望する意見も挙げられています。
自身の能力に対する会社の評価をどう感じているかについても調査では、58.7%は「自身の能力を正しく評価されている」41.3%は「正しく評価されていない」と回答しており、
「特に評価基準が知らされていない」「評価基準が曖昧で、いつも平均的な評価」「評価の際に上司の内情が大きく絡んでいる」といった評価の公平性に欠けるとの主張も見られ、あいまいな評価指標に対する不満から、成果主義や能力主義を望む声が多い結果になったことがうかがえます。
2017年のリクルートマネジメントソリューションズ社の「人事評価制度に対する意識調査」でも人事評価への満足不満足は、「具体的・明確」だと満足に、「あいまい」だと不満足になる傾向が出ていました。
人事評価制度は、時代や企業のフェーズによって定期的に見直すべきと考えますが、「あいまい」な評価指標にならないように注意する必要があると考えます。
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