特定技能外国人の採用支援を手掛けるライズ・スクウェア社は、「職場で古いと感じる価値観」についての調査結果を発表しています。
職場でどのような価値観を古いと感じるかを聞くと、「長時間労働が評価される」(11.2%)が最も多く、順に「紙資料を重視する」(9.2%)、「男女で仕事の内容が違う」(8.6%)、「対面での仕事が基本」(6.8%)、「業務時間外での交流をはかる」(6.6%)となります。
職場の価値観をアップデートするために必要なことについては、「風通しのいい雰囲気をつくる」(28.0%)が最も多く、順に「質の高い研修を実施する」(20.0%)、「人を入れ替える」(17.4%)、「上層部が意識を変える」(8.6%)、「外部評価を受ける」(4.4%)となります
「風通しのいい雰囲気をつくる」と回答した人からは、「『価値観が古い、おかしい』と認識させるために、役職が上の人に対しても、物怖じせずに意見を言えるような職場環境が必要」、「職場の価値観がアップデートされるためには、まず多様な意見を尊重し合える環境づくりが必要だと思う」といった声が挙げられていたようです。
一昔前の日本企業は、長期雇用を前提に業績拡大のため、長時間働くことで成長してきました。長い時間職場で働くということは、上司や同僚と一緒の時間が増えることで、OJTでの徹底的な育成と社内の連帯感の向上によって、個人のスキルアップとチームワークが向上し、結果的に業績拡大につながるというサイクルになっていたと考えられます。
こういう価値観を未だに持っている者が少なからずいることは確かです。長時間労働の抑制や生産性の向上に取り組む企業は増えておりますので、古い価値観であると感じる者も多いでしょう。
本調査の回答結果にもあるように、「風通しのいい雰囲気をつくる」ことが職場の変革にもつな気やすいのかもしれません。