東京都産業労働局が、平成22年上半期の労働相談結果を発表しました。
概要は以下の通り。
1)相談件数は、昨年に引き続き高い水準
相談件数は、26,917件で前年度同期(27,471件)より2.0%の減少となったが、引き続き高い水準となっている。
2)相談内容のトップは、「退職」
相談項目総数では、47,610件(1件の相談で、複数項目にわたる相談があるため相談件数を上回る)。
最多項目は、「退職」10.3%で、以下、「解雇」9.1%、「賃金不払」7.8%の順。
3)上半期の特徴点
人間関係に関する相談が、24%増加
相談項目数で見ると、「職場の嫌がらせ」が前年度同期比で14.8%増加、「セクシュアルハラスメント」が同じく46.8%増加するなど、「人間関係」に関する相談が24.3%増と大幅に増加した。
メンタルヘルス不調者に係る相談が、26%増加
上半期の相談件数が、前年度同期比で26.2%増と大幅に増加した。
相談内容では、「職場の嫌がらせ」14.9%が最も多く、以下、「休職・復職」13.6%、「退職」13.3%の順となっている。
労働相談では、退職・解雇・賃金に関するものがほとんどとされる中、人間関係に関する相談が増えている点が注目されます。
上司・先輩・同僚との人間関係が上手くできないケースが増えているというのは、他の調査結果にもありました。
職場での嫌がらせに関する相談が増えているというのも、人間関係が上手くできていない事が要因といえそうです。
人間関係を上手くやりたいと思いつつもどうすればいいのか分からない、会社内での人間関係は深入りしたくないが全くないのも疎外感を感じる、など様々な声をききます。
相手の言動に過敏な反応を示す若者も増えているともされています。
自身に合った職場というのがベストでしょうが、様々な世代から構成される職場環境では思い通りにいくものではありません。
相手の事を思いやる、ちょっとした気働きをしてみる事で、人間関係はスムーズになります。
取引先やお客様に対しても同じことが言えます。
自分の想いは案外相手に伝わっているものです。まずは相手の事を思いやるところから始めてみてはいかがでしょうか。
平成22年度上半期の労働相談状況について(東京都産業労働局)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/10/20kasb00.htm
人事・労務の知恵袋
- 人事・労務 平成22年度上半期の労働相談 件数は減少
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投稿日:2010/11/05
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