厚生労働省より、平成20年度(H21年3月末)の年金制度財政状況が公表されました。
【年金加入者】
・第1号被保険者(国民年金加入者) 2,001万人
・第2号被保険者(厚生年金保険加入者) 3,809万人
・第3号被保険者(厚生年金保険での配偶者)1,044万人
【財政収支】
・収入総額 45.6兆円
(内保険料収入 28.8兆円)
・支出総額 46.6兆円
(内保険給付 46.0兆円)
・年度末積立金 183.9兆円
・運用収入 -12.5兆円
第3号被保険者の加入者が1,000万人にもいるにも関わらず、ここからの保険料収入はなく保険給付としての支出だけが発生するというのは、今後さらに年金財政を圧迫していく事は想像できます。
同じ年金制度でも、国民年金制度加入者は配偶者も第1号被保険者として加入し保険料も納付しなければならず、この点が、国民年金の保険料未納率の高さにもつながっている要因とされています。
育児休業に対する支援と年金制度での第3号被保険者という立場を考えると、企業に負担を求めながらの子育て支援・配偶者保護といえる施策が現実として功を奏しているとは思えず、抜本的な施策を求められていながらも、実際には上手く機能していない状況にあるといえそうです。
公的年金制度の状況
http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/04/04-01-01.html
公的年金制度の財政状況
http://www.mhlw.go.jp/topics/nenkin/zaisei/04/04-01-02-20.html
人事・労務の知恵袋
- 年金・保険 公的年金制度の最新財政状況
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投稿日:2010/10/05
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