日本経済新聞
インターネット企業が相次ぎ、海外で人材採用を積極化する。
楽天は来年入社新卒の約3割にあたる120人程度を外国人にする。
ネット広告大手のサイバーエージェントは今後1年で外国人技術者を80人程度増やす。
世界的なスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で、ネットサービスを世界同時展開できる地盤が整いつつあるため、各社は海外人材を補強して世界展開を急ぐ。
楽天は新卒採用で米欧からの採用を本格化する。
従来の外国人採用は中国や韓国、ベトナムなどアジア出身者が中心だった。
来年入社予定の新卒者は約420人で、うち外国籍は約30%になる見込み。
2013年以降も年間100~150人規模の外国人を採用する方向だ。
同社はネット通販の現地企業買収を通じ、米欧やアジアへの進出を加速しており、将来の幹部候補生を育てる狙いがある。
楽天は仮想商店街事業で27カ国・地域に進出し、流通総額の7割を海外で稼ぎ出すことを当面の目標に掲げている。
すでに8カ国・地域に進出ずみ。海外人材の積極起用は幹部候補生を育てる意味合いもあり、日本で経験を積ませた後に世界各国に配置する狙いだ。
サイバーエージェントは10月にも、初めて中国で現地技術者を対象に採用説明会を行う。
現在は約350人いる技術者を外国人を中心に増員して12年9月に500人程度とし、外国人比率を1~2割にする考えだ。
同社は仮想空間に自分の分身を置いて遊ぶソーシャルメディアの「アメーバピグ」を米国やアジア各国で展開し各国で利用者を増やしている。
「世界的に通用するサービスの開発には、多国籍の人材を取り込むことが欠かせない」との観点から、積極的に海外人材を起用する。
ディー・エヌ・エー(DeNA)も開発者を中心に外国人採用を本格化する。
米国や中国などで、7月からスマホ向けにゲームを中心としたSNS「Mobage(モバゲー)」の配信を始めたためだ。「今春実績の2倍」(同社)に引き上げる見通し。
「様々な国籍で構成したチームほど発想も多様になる」(南場智子取締役)とし、グループ全体で2割強の外国人比率を、15年3月期までに5割程度に引き上げる。「インドや欧州でも採用を本格化する」(同)という。
グリーも初めて海外で就職説明会を開き、現地採用に乗り出す。
まず年内に米国、中国と欧州で実施する予定だ。
同社は海外に相次ぎ拠点を新設しており、スマホ向けゲーム配信を海外で一段と強化する。
ミクシィはグループの従業員、約400人のうち、60人強を外国人が占める。
2010年以前は数人しかいなかったが、ここ2年ほどで技術者を中心に60人近くを採用した。
現在は中国や米国出身者が中心だが、「今後も優秀な人材がいれば、国籍問わずに採用していきた い」としている。
(以上、記事より)
IT関連企業での外国人採用が活発になってきているようです。
従来より韓国~インド~中国とITスキルの高い人材を採用するケースがよくあり、また中国(特に大連)でエンジニアを雇用し、現地で開発を行うなどが進められてきました。
最近の動向では、海外でのサービス展開を行うために、日本国内で直接外国人を雇用をし活用していくというもの。
グローバルな就業環境としていくためには、従来からの日本の働き方を押し付けるのではなく、個々の価値観を活かし双方が働きやすい環境を作っていく事も必要とされるでしょう。
またコンプライアンスに対する意識も異なります。
コンプライアンスは当然のものとして、改めて就業ルールや雇用契約の徹底も求められてきます。
IT関連の中小企業でも、最近、外国人雇用は急速に進んできています。
余計な労務トラブルとならないよう注意深い取り扱いが求められてきているといえます。
外国人労働者雇用マニュアル
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/chian/gaikokujin/koyoumanual22.pdf
外国人雇用対策
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/gaikokujin.html
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