プレジデントオンラインに「上司を無視する部下の恐るべき本人」というコラムがありました。
なぜ、メンバーは突然言うことをきかなくなるのかという点を分析しています。
リーダーに指示されたことを拒否したり、または単にやらなかっ たり、リーダー抜きでミーティングを開き始めたりするのは、自身のチームがリーダーを信頼しなくなった兆候かもしれないとしています。
このような状況になるポイントがいくつかあります。
- リーダーに尊重されていないと感じたら、メンバーのほうもリーダーを尊重しなくなる
- メンバーは自分の意見を聞いてもらえなかったと感じたときや不公正だと思うことが起きたとき、不満のサインを示し始める
- チームが自分に反感を持つようになったしるしは、容易に認識できないことがある
- リーダーに対する信頼を失ったチームは、多くの場合、あからさまな敵意を示すわけではなく、どちらかというと無関心に見える態度をとる。リーダーの陰口を言う、チームとしての活動を敬遠する、転職先を探す、仕事をさぼるなど、より個人的な満足感が得られる活動に向かうようになる。
このように、仕事のチームとして機能しなくなってしまう前に手を打つ必要があります。
- まずは直接ざっくばらんに原因を尋ねてみる
- 問題は自分の監督下で発生したという事実を認識し、その問題に対する自分の責任をメンバーの前で認め、それに対処するために何をするつもりかを説明する
- 「陰口はきわめて有害だ」である事を徹底し、例えばチームの同僚に問題を感じているなら、仮にそれが上司であっても、直接話すべきだと説き聞かせる
- リーダーである自分はメンバーの声に耳を傾ける用意があり、どんな問題にも対処するつもりであるとはっきり伝える
- リーダー単独で問題を解決できない場合は、外部の人材や別部署にいる無関係な人間などの調停者を見つけて、問題を表に引き出し、解決策について話し合う手助けをしてもらう。
記事では、ここまでやっても解決が難しい場合には、もしかしたら、そのメンバーはそこにいるべき人材ではないのかもしれないとしています。
昔から「上司は部下を選べるが、部下は上司を選べない」といいます。
人事異動で人員配置が決定されていく中で、部下から上司を選ぶ事はできません。
だからこそ、上司は自分の部下=メンバーに自身の想いや考えを伝える必要があり、メンバーひとりひとりをしっかり見ているというサインを出す事が必要なのです。
思っているだけでは決して相手に伝わりません。
言葉に出して、初めて相手に伝わるのです。
「自分がどう伝えたか」ではなく「相手にどう伝わったか」を大事にし、コミュニケーションをとることでメンバーとの信頼関係が増していき、自身のチーム力も増していくと考えています。
上記内容に関連する「人事制度」ページもご覧ください。
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