ITPro Specialの記事より。
アウトソーシングを進めるに当たり,まず課題となるのがアウトソーシングする範囲の決定だ。
「アウトソーシングというと『すべてを外に出す』というイメージを持たれることもあるが、そんなことはない。
内製する業務とアウトソーシングする業務の範囲の比率が何対何であれば、最もコストメリットが大きいのか。自社の強みを生かして将来の成長に備えるには、どこまでを社内で行い、どこから先をアウトソーシングすればよいのかがポイントとなる。
ユーザー企業とアウトソーサーの役割分担やオフショアとオンショアの最適な比率、目指すプロセス、適正なコストや人員配置などを含めたものを指す。
アウトソーシングする範囲を決めるには、まず業務の実態を洗い出す作業が不可欠だ。
現状においてどのような業務がどれだけあるのか、誰が行っているのか。
その中身を詳細にわたってリストアップしてみると、これまでの業務や組織の中に潜んでいた無駄が見つかる。
「企業規模にかかわらず、業務の重複しているところや共通化できるところが必ず見つかります。高給のベテラン技術者が、実は簡単な作業しかしていなかったことが明らかになることもあります」との事。
業務を洗い出して標準化することで、以前は必要だった業務や人員が不要になることもある。
アウトソーシングが始まれば、これらの業務や人員はすべてコスト削減の余地になる。
企業規模が大きいほど、コスト削減の余地も大きくなる。
大規模な体制になると、管理のための階層が多くなり、その階層を構成する管理職には多くの人件費がかかるからだ。
(以上、記事より)
アウトソーシングは、人事労務業務にとっても必要不可欠な事。
大元ととして企業の方針があるにせよ、全ての業務を内製化していると、実は思った以上のコストが発生している事に気付きます。
企業特性に関わるや属人的な部分は企業内で対応する方が、結果として、個々の業務もスムーズにまわるでしょうが、広く共通的な知識やノウハウで事が足りるものであれば、外部の力を利用した方が結果としてコストも人的リソースも削減できたりします。
「餅は餅屋」ともいいますが、外部のノウハウを上手く活用し、内部のリソースをさらに活用できる仕組みづくりは、不況といわれるこの時期だからこそ効果が出るのではないでしょうか。
人事・労務の知恵袋
- 人事・労務 アウトソーシングを阻む要因とは?
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投稿日:2009/03/09
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