人事・労務の知恵袋

採用 企業訪問慣れしていない就活学生

顧問先企業のエントランスで待っていた時です。

就職活動中の学生が2名連れだって、面接でやってきました。

そこの企業では、受付用の電話がおいてあり「受付は○○番へお電話ください」とのメッセージが出されてあります。
大手企業では、受付の女性を配置し来訪者への対応をしますが、多くの企業ではエントランスに内線用の電話を置いて受付を済ませています。

就活中の学生さん達も、受付の電話をするのだろうと思っていたら、全く行動する気配がありません。。。

そのうち1名が「あと20秒で時間だね」と言い出し、時計を気にし始めました。

定刻を過ぎても時計を見つめたまま、じっと待っています。

すると次に出てきた一言。
「この会社、人少なくねぇ~?」「マジだいじょーぶ?この会社、ヤバクねぇ~?」
ときました。

えっ?エントランスに人がいないと、危ない会社なのですか?
と、思わず聞き返したくなるような会話です。

そこへ新たな就活中の学生がやってきました。

「えっ?何やってんすか?」
「あぁども、お久しぶりっす。今、受付待ってんす」
「電話あるけど、これかけてみました?」
「いやぁ別に。今日○○時の予約だから、時間になれば誰か来るかと思って。。。」
「受付は電話しろってありますから、かけないと来ないんじゃないすか?」
「かけてみましょうよ」
「あ、そーなんですか?あ、はい。じゃぁ。。。」

との会話をしてました。学生さん達。

ここで自分はお会いする方がいらしたので、後の顛末を見る事はできませんでした。


企業へ訪問する機会もなかったであろう就活中の学生側にたってみれば、企業の受付がどうなっているかなんて分からないかもしれません。

大手企業ばかり訪問していると、受付もいるでしょうし、採用担当が待っている事もあるでしょう。
が、世の中すべての企業に受付対応する人がいるわけではありません。

他企業でお会いしたインターン学生の方は、特に会社側から教えたわけでもないのに、ごく普通に接してましたし違和感も感じませんでした。


すべての学生がこんな対応だとは思っていませんが、

・会社はこういう応対をしてくれるんだとの思い込み
・その場がどうなっているか確認をしない
・他者がいても気にしない会話をする

は、ビジネスマナーというよりも、ヒューマンスキルとしてどうなのかな?と思ってしまいました。


ヒューマンスキルは、新卒学生・中途採用問わずに求められるものです。
いくら仕事ができ多くの実績を持っていたとしても、ヒューマンスキルが低ければ採用される事はありませんし、実際の仕事も任せる事はできません。

就活を成功するためのノウハウばかりを気にし小手先だけで動いていても、百戦錬磨の採用担当には簡単に見抜かれます。

ヒューマンスキルに磨きをかけて、文字通り「イイ男・イイ女」になってもらいたいなぁと感じたひとコマでした。

 

投稿日:2009/02/27
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