「@IT情報マネジメント」に不況下でのブリッジSEに関する記事がありました。
以下、記事より一部抜粋。
不況下において、比較的堅調に需要があるのがオフショア開発だ。
経済状況の後押しもあって、開発コストの削減プレッシャーは増す一方だ。
そんな中、中国を中心に、インドやベトナムなどで開発する企業が増えている。
最近では、中国やインドのSIerが日本へ進出し、価格や品質を武器に営業展開しているケースも多い。
ただし、オフショア開発では、海外のプログラマやエンジニアを利用するため、言葉の壁も手伝って、コミュニケーション不足に陥りがちだ。
コミュニケーション不足が原因となって、「仕様をきちんと伝えられない→手直し」といったすれ違いも発生する。
そこで、必要となってくるのが“ブリッジSE”という存在だ。
ブリッジSEは、オフショア開発現場でプロジェクトマネージャ的な存在となり、その名のごとく日本側とオフショア開発側の橋渡しをする調整役だ。
その役割的に海外赴任が中心となるため、語学力やコミュニケーション能力、マネジメント能力の成長が見込める。
例えば、インドのオフショア開発先へ赴任した場合であれば、英語での開発環境を経験できるほか、米国や英国の企業がインドオフショア開発市場で先行して行っていることから、世界標準も体験することができる。
このような経験は、エンジニアのキャリアに必ずプラスになるだろう。
ただし、ブリッジSEを育てるのは簡単ではない。
日本人グループのプロジェクトマネージャを育てるのも大変なのに、異なった言語や文化を持つ相手をまとめなくてはならないからだ。
また、オフショア開発の場合、“異文化の壁”があるために、短期間で効果を出すのは難しい。
従って、数カ月~数年間という“長い目”で経営陣も見守る必要がある。
短期間で結果を出すことが求められる現在のビジネス現場では、このような長期的視野に立つ余裕のある会社や、理解のある経営者がいる会社でなければ、ブリッジSEをきちんと育てるのは難しい。
(以上、掲載記事より)
ブリッジSEを活用している企業は増えており、前述のようなオフショア開発現場で活躍しているだけでなく、国内でも外国人SE・PGを自社社員として雇用するものの、異なる言語と文化・価値観を持っている事から他の社員との関係をうまく築けず、開発プロジェクトの進行を妨げるケースなども出ています。
日本の就業ルールになじめず、知らない間にストレスを抱えてしまい、労使間でのトラブルに発展する事もあるため、自社内ブリッジSEの役割をうまく果たしてくれる人材も必要とされています。
持っている技術が高いだけでSEとして活躍できるわけではありません。
社内・対外的な人間関係を良好に築けるヒューマンスキルを高める事が、SEとしての仕事の領域を大きくする秘訣ではないでしょうか。
人事・労務の知恵袋
- その他 ブリッジSEが不況を生き抜く
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投稿日:2009/01/14
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