人事・労務の知恵袋

採用 2007年中途採用の動向

7月25日 リクルートワークス研究所発表資料より

2007年度の中途採用計画を立てているのは47.0%の企業で、07年度の中途採用予定数は、対前年伸び率+4.4%との事。

従業員規模別の中途採用予定数は、300~999人規模(+8.0%)、1000~4999人規模(+3.0%)、5000人以上規模(+8.2%)で増加となった一方で、5~99人規模(-13.9%)や100~299人規模(-10.7%)で減少となり、規模ごとの差が出ています。

業種別の中途採用予定数の対前年伸び率は、業種ごとにばらつきがみられ、最も大幅なプラスであったのは、不動産業(+31.7%)で、次いで運輸業(+18.5%)、建設業(+14.3%)、飲食店・宿泊業(+13.8%)の順。
一方で、機械以外の製造業(-11.4%)では、伸び率は大幅なマイナス。

新卒と比較した中途採用予定数の伸び率は、規模別・業種別に大きな違いが出ています。
従業員5~99人規模では、中途採用の対前年伸び率が大幅なマイナスであった一方で、新卒の伸び率は大幅なプラスとなり、中途よりも新卒に対する強い採用意欲がうかがわます。
また、不動産業では、中途の伸び率が大幅なプラスとなったが、新卒は平均を下回り、新卒よりも中途に対する採用意欲が強いようです。
(以上、資料より)


中途採用では圧倒的に企業規模が大きい方が採用予定数が多く、これは新卒採用だけでなく中途採用でも人材補充を大幅に必要としている事がうかがえます。
100人未満の企業で中途採用予定数が少ないのは、そもそも中途採用で人材確保が難しく、採用コストに見合わないため新卒採用にシフトしているという動向が影響しているように感じます。

業種ごとの採用予定数のばらつきは、景気の影響による人材補充と合わせて、元々の定着率が低く人材の流動率が高い業種である事も影響していると考えています。

ワークス中途採用調査2007/リクルートワークス研究所

投稿日:2007/07/27
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