レビックグローバル(東京都渋谷区)が実施した、2007年度入社の新入社員「内定者フォロー」に関する実態調査より。
■旧来型の懇親会やオフ会+集合研修の組み合わせが主流
内定者のフォローとしては、旧来型の懇親会やオフ会が依然として多数派(61%)。
これに事前教育として「集合研修」を組み合わせるパターンが多く実施されている(68%)。
何もフォローがなかったケースは5%と極めて少数派。
事前教育では、集合研修が50%と最も多く、eラーニング(35%)や通信教育(33%)も実施されている。
■83%が、ネット系のコミュニケーションは入社動機に影響なしと回答
内定者フォローそのものが入社の動機になったケースは約30%だが、逆に内定辞退のきっかけになったケースが9%しかないことから、内定者フォローの実施には一定の辞退防止効果がある。
ネット系のコミュニケーションであるコミュニティサイトやSNSは、入社動機に影響しなかったという回答が83%。
男女別に見ると、男性の97%が入社動機に影響しなかったと回答している反面、女性の33%が入社の決め手になったと回答。男性に比べ女性はコミュニケーションが入社を促すきっかけになりやすいことがうかがえる。
■84%が内定期間の学習課題の学習効果を認め、86%が入社前学習に意欲を示す
内定者の68%が何らかの学習課題を与えられており、84%が「役に立つ」「いくらか役に立つ」と回答、入社前の事前学習効果はそれなりに。
半数以上の内定者が入社準備のために何らかの自主学習を行っており、全体の86%が入社前に何らかの学習をしておいた方がよいと考えている。これは、調査実施時期が入社約2ヵ月後であることから、社会人になってからの実感を表しているとも。
中でも「社会人としての心構え」が41%、「ビジネスマナー」が38%と高い水準にあり、社会に出てからのギャップを感じている新入社員が多いことがうかがえる。
(以上、リリース内容より)
内定者辞退を防ぐために様々なフォローを行っている企業が増えており、これを専門に提供する企業も増えています。
懇親会や事前研修などが一般的にも多いようですが、最終的には、企業の人事担当者からのきめ細かな学生への対応が決めてになるように思われます。
興味深かったのは、ネット系のコミュニケーションの影響度合。
男性と女性とでコミュニケーションが入社を促すかどうかで、ある程度の差がはっきりと出ています。
女性を積極的に採用したい企業は、このあたりをうまく活用する事で採用数アップにつながるかもしれません。
人事・労務の知恵袋
- 採用 2007年度新入社員の内定者フォローの動向
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投稿日:2007/07/25
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