5月24日 NIKKEI NETより
厚生年金への加入義務がある正社員を雇用しているにもかかわらず、全く制度に加入せず保険料も払っていない事業所が全国で6万3539件もいるとの事。
このうち一部では社員の給与から「保険料」として天引きしながら、それを厚生年金に納めずに横取りする悪質事業所が含まれているようです。
厚生年金保険法は正社員を雇用するすべての法人に加入義務を課しており、現在160万以上の事業所が加入しています。
未加入の事業所は全体の4%程度との見込みで、社会保険庁は責任者を呼び出したり、戸別訪問するなどして加入を促す方針。
(以上、記事より)
年金に関する話題が続きますが、今度は保険料を納める企業側の未加入に関するもの。
厚生年金への加入(実際には健康保険とセット)義務があるにも関わらず、最初から加入意思がないと名言される経営者の方も実際にいらっしゃいます。
理由としては、制度に不満を持っているというより、保険料負担が重いせいというのが多いようです。
この記事で問題なのは、従業員からは保険料を預かっておきながら、企業が保険料を納めず横取りしているケースがある事。
社員を雇用する以上はきちんと社会保険に加入し、社員から保険料を預かっている以上は、適正に納付をするのが会社の義務です。義務を果たせない会社は社員に対する意識も低くなりがちでしょうから、おそらく就業環境も良くないでしょう。
働く側からみれば保険料を払っているので当然に年金をもらえると思っていたら、実は保険料未納期間になっているというわけですから、たまったものではありませんね。
人事・労務の知恵袋
- 年金・保険 63000事業所が厚生年金に未加入
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投稿日:2007/05/25
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