人事・労務の知恵袋

採用 パート時給の上げ幅が流通業で拡大

4月12日 日本経済新聞より

百貨店やスーパーなど流通業のパート社員を巡る春季労使交渉で、昨春を上回る時給の増額を回答する企業が増えているとの事。

松坂屋は昨春より20円高い30円を回答。今春初めて労働組合がパート時給の増額を求めていた西友も18円の要求に満額回答しました。

小売りやサービスの労組が加盟するUIゼンセン同盟によると今春の増額は平均16.3円(1.87%)で昨春より3円超で高くなっており、人手不足を背景にパート社員の待遇改善が進んできたようです。

パート社員の時給では勤続年数などに応じて増額する定期昇給と、一律で底上げするベースアップ(ベア)があります。

時給は800―1000円程度の企業が大半で、同じパート社員でも勤続年数や勤務地域により額が異なるほか、引き上げ対象が組合員限定となる場合も多いようです。
(以上、記事より)


景気が上向いているのと採用難から、今春は正社員のベースアップ回答も各業種で行われたニュースがありましたが、パートの時給もアップされ待遇改善が進んだようです。

記事にもありますが、小売・サービス業では社員・パート問わず人材確保が難しくなっており、同額の賃金であれば、より楽な職種に流れる傾向が進んでいるようです。

景気の上向きの割には、賃金面でのコスト増を抑え続けてきた企業が多かったようですが、ここにきてようやく人材確保の面からコスト配賦がされてきたようです。

投稿日:2007/04/12
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