総務専門誌を発行する月刊総務は、全国の総務担当者を対象に「総務の評価についての調査」を実施しており、自社の評価制度が総務部門の仕事を適切に評価する仕組みになっているかについて、「はい」と回答したのは29.7%にとどまっていました。
総務部門の目標管理が難しいと感じるかについて「とても感じる」(40.6%)、「やや感じる」(44.9%)と答えた割合は合わせて8割を超えており、目標管理が難しい理由は「定量的な指標が設定しにくい」(80.5%)が最も多く、「業務内容が多岐に渡るから」(66.9%)、「目標の達成基準が設定しにくいから」(65.3%)が続いています。
定量化が難しいと感じる業務1位は「社内問い合わせ対応」(56.5%)、2位は「文書管理」(40.6%)、3位は「健康管理」(39.1%)、4位は「施設管理」(38.4%)、5位は「入退社・勤怠管理」(31.9%)となります。
総務部門でエンゲージメントを高め、成長を実感できる評価を行うために重視している点は何かについては、「定期的な面談」(63.1%)が最も多く、「チーム全体での目標共有」(55.4%)、「具体的なフィードバックの実施」(49.2%)、「スキルアップの機会提供」(35.4%)、「資格の取得」(23.1%)となります。
調査元の月刊総務は「総務担当者が自身の成長を実感しながら働ける環境づくりが今後の重要なテーマだ」と指摘しています。
人事評価制度のご支援を行う際にも、総務や管理部門の評価が難しいと感じている企業は多く見受けられます。ご参考までに、目標設定の項目の例としては、コスト削減率、改善案の立案・実行数、会社貢献度、ミス発生率、採用計画達成率、経費削減率・削減額などが挙げられます。