平成25年度の労働行政運営方針が、5月中旬に公表されています。

例年は4月下旬に発表されるのですが、今年は予算決定が遅かった影響か、5月中旬に入りようやく公表されました。

年初の運営指針は、行政がどのような方針で動くかに反映されるため、ポイントを抑えておく必要があります。


【今年度の方針】

1.安定した雇用や企業の人材確保を実現するために、ハローワークのマッチング力を強化

2.健康で安心して働ける職場をめざして、労働災害の防止、労働条件の確保改善等に取り組む

3.女性の活躍を推進するとともに、男性も女性も育児等と両立して働き続けられる環境を作る


【注目すべき取り組み】

1.求人者・求職者ニーズに的確に応えるため、ハローワークのマッチング機能を強化し、積極的な充足支援、就職支援を実施
 ↓
若者チャレンジ奨励金など助成金の給付

2.改正労働者派遣法の周知徹底を図り、派遣元事業主、派遣先、職業紹介事業者等に対し、法制度の定着促進と的確かつ厳正な指導監督を実施
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改正法に関連する事業所への指導監督の強化

3.長時間労働の抑制、過重労働による健康障害の防止、賃金不払残業の解消を図る
 ↓
長時間労働・過重労働の観点からみた事業所への指導監督の強化

4.賃金不払や解雇等の申告事案に、優先的に監督指導等を実施
 ↓
未払い残業や解雇に関する労働者からの申告があったものを優先的に指導監督を行う

5.パートタイム労働者と正社員との均等・均衡待遇の確保等
 ↓
助成金を活用した待遇改善を推進


長時間労働・過重労働による健康障害と未払い賃金については、前年度と同じく指針として掲げられており、今年度も指導監督が積極的に実施されるものと思われます。

高年齢者・妊産婦・パートタイム労働者に対する雇用条件の均等化や待遇改善も推進するとしていますので、これらに関連する指導監督も行いつつ、助成金を活用した待遇改善も進めていくでしょう。


平成25年度 東京労働局行政運営方針(概要版)
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0093/7129/201351711120.pdf

平成25年度 東京労働局行政運営方針(詳細版)
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0093/7130/2013517171443.pdf


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