リクルートワークス研究所が行った、従業員100名以上の5ヶ国(中国・タイ・インド・アメリカ・日本)のマネジャーとマネジメントに関する調査結果より。
労働時間は、日本・アメリカともに1日10時間以上働く課長が3割強あり、日本は部下も長時間労働をしている結果に。
マネジャーの理想像を聞いたところ、中国は人格者、アメリカは部下に自信をもたせる人、日本は率先垂範し背中で教えるとなっています。
日本のマネージャーは部下を気にかけ常に指導を行うというよりも、上司の背中を見て自分で学べという職人気質の傾向があるようです。
マネジメント方法は、アメリカ・中国・タイ・日本は部下の長期的な能力を高める傾向があり、インドは短期成果を求める傾向があります。
経営情報の開示の点で、日本は経営情報を部下に開示する傾向が強く、インド・タイ・アメリカは、限られた人にだけ開示しています。
海外のマネジャーが上司や部下からの情報の介在者として振る舞うのに対して、日本のマネジャーはできるだけ部下に情報を開示することによって、経営上の課題意識を部下と共有して、部下の自律性と部下からのボトムアップを促しているようだとなっています。
価値観、上司部下の捉え方、マネジメント方法など、各国の違いを理解する事は、グローバルな事業展開を進めていく上では、非常に重要となり、とても興味深い調査結果であると思います。
参考)五ヶ国マネージャー調査・概要
http://www.works-i.com/pdf/150409_5mgr_survey_02.pdf
参考)五ヶ国マネージャー調査・詳細
http://www.works-i.com/pdf/150409_5mgr_survey_01.pdf