たとえ残業が多くても、仕事が自分の夢とつながっていて、同時にスキルアップできる環境があるなら、周りがとやかくいうことではない。同じベンチャーでも、そういった環境を整えている会社と、単に人材を使い捨てにするだけの会社は分けて考えてほしいと思います。
テラモーターズ 徳重徹社長の言葉です。
何をもってブラック企業と言われるのか。
経営者は、社員のパフォーマンスに応じた賃金を支払いたい、無駄な残業代は払いたくないと仰います。
全くその通りだと思います。
では無駄な残業代とは何なのでしょう。
法律上では、使用者は労働時間を管理し、労働の対価として賃金支払いを求めます。
上司に言われた事を単にこなし、就業規則で定めた時間を会社にいて働いていれば、確かに賃金は支払われるでしょう。でも、そこには本人の成長は見えてきません。
会社のビジョン・想いに共感し、そこで自分の目的を見出し、がむしゃらに働くところに自身の成長が見えてくるのです。
ブラック企業は本当にブラックなのか。
ブラック企業であると主張している社員は、何をもってブラック企業だといっているのでしょう。
社員が自分の会社をブラックと評価するのは、労働時間や賃金、ビジョンや成長を含めて「聞いていた話と違う」と感じたときです。
会社が採用時に良いところしかみせない時に、入社後の状況と違うと会社とのミスマッチを社員が感じると、この会社はブラック企業だと主張してきます。
なかには恒常的に長時間労働を強いられ、ろくに休む事もできない、考える余裕するなないような労働環境で働いているというのも見受けられます。
これは会社のビジョンや想いを語る以前の問題です。
決して、ブラック企業を肯定しているのではありません。
世間に広がっている情報だけで判断するのではなく、自分の目で見て耳で聞いて、本当にその会社はブラック企業なのかを判断して欲しいのです。
無我夢中で働ける時期は限りがあります。
残業時間をとやかく言うのではなく、働きたい、働いて成長したいと思えるかどうか、そしてこれに応える環境を企業がいかに提供できるかではないかと、常々感じるところです。
息子の就職先をブラックかどうか見分けるには
http://president.jp/articles/-/15294