人事・労務の知恵袋

人事・労務 上司からの友達申請は敬遠したいが過半数

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産業能率大学が実施した2015年新卒社員の意識調査より。

◆就職活動へ高い満足度
就職活動の結果についての満足度は94%と高い結果に。
2011年より上昇傾向にあります。

◆98.4%が利用するSNS、上司からの友達申請は敬遠したい
SNSの利用状況について、98.4%が何らかのSNSを利用しており、利用しているサービスはLINEが95.8%、YouTubeが77.1%、Twitterが69.0%、Facebookが56.1%。

SNS利用者に「上司から友達申請があったらどう思うか」では、「嫌だ」(16.1%)、「どちらかと言えば嫌だ」(39.6%)と過半数は上司からの申請を敬遠。

昨年度調査では、「うれしい」(17.7%)+「どちらかと言えばうれしい」(37.3%)と好意的な意見がやや半数を上回りましたが、今年は否定的な意見が多数派と逆転しています。
特に女性は、「嫌だ」(19.3%)、「どちらかと言えば嫌だ」(43.1%)となり、3人に2人が“嫌だ”と回答。

◆転職=“挫折”は過去最高
“転職”から受けるイメージについて、「キャリアアップ」が61.5%で多数派となったものの、「挫折」とする回答が過去最高(38.5%)。
他のアンケートにあった「年功序列で定年まで安定した雇用を希望している」という意識の表れかもしれません。

◆仕事と家庭の両立は男性意識に変化
仕事と家庭の両立のために企業が講じる施策について、男性新入社員の43.7%が「(出産・育児などの)休業制度の充実」と回答し過去最高に。

育児休業制度の充実を希望しているものの、実際に育児休業を取るのは難しいという現実にどう向かうかが課題といえそうです。

◆35歳時の“理想の年収”、男性616万、女性488万
年収は高いに越した事はないものの、現実的にこのくらいは欲しいなというところでしょうか。

チャレンジ精神に薄く、安定志向が強いとされる新入社員のイメージが反映されている結果といえます。

上司からのSNS友達申請は、社外でまでつながっていたくはないという意識でしょう。
当たり前といえば当たり前かもしれません。

SNSの利用は、業務上・業務外の境目があいまいになりがちですし、情報発信の意識にも影響があります。

上司からみれば少し寂しい気持ちになるのかもしれませんが、一線を引いた関係性も必要と捉えるべきというところでしょう。

参考)2015年度新入社員の会社生活調査
http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/fresh2015.pdf

投稿日:2015/06/22
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