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人事・労務 ユニクロが週休3日制導入、地方の正社員1万人対象

このニュースを目にしてから4日。
いろんな方が取り上げてらっしゃいますね。

自分なりに、この制度の導入メリットを考えてみました。

その前にどんな制度なのか。

ファーストリテイリングでは、まず傘下のカジュアル衣料品店「ユニクロ」で導入し、国内の約840店で働く転勤のない「地域正社員」約1万人のうち、本人が希望すれば週休3日での勤務を選べるとの事。

週休3日にするため、他の勤務日は1日8時間の勤務時間を10時間に延ばし、1週間あたりの給与水準は変わらないようにしています。

1日8時間の法定労働時間の適用を受けない「変形労働時間制」を活用し、繁忙する土曜日と日曜日には出勤してもらい、平日に休んでもらうシフト組みにする。

勤務時間帯や曜日の調整といった管理業務の手間は大幅に増えますが、現場社員の希望と混雑時の人手の安定確保を両立できる利点は大きいと判断したとの事。

離職率が高い業界でもあるため、こういった働き方に工夫をした方法は社員にもメリットはあるでしょう。

シフト組みを複雑にしないようにと考えられた方法と思われますが、さらに踏み込んで、平日の繁忙・閑散時間帯に応じた、短時間勤務も検討の余地はありそうです。

パート・アルバイトもうまく活用されているでしょうから、地域性社員で育児休業明けの短時間勤務等にも活かせそうです。

小売業やサービス業では人手不足感が根強く、募集をかけても人が集まらない、時給の高い店舗に人を取られるとの声を多く聞きます。

飲食業では、さらに勤務時間が長い影響もあるとされ、中小企業は特に採用に苦労されています。

いっその事、今回のように週休3日制を試してみるのも、メリハリのある働き方として一考かもしれません。

参考)変形労働時間制とは何ですか。
http://www.jil.go.jp/rodoqa/01_jikan/01-Q03.html

投稿日:2015/08/24
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