人事・労務の知恵袋

人事・労務 働く若者の6割、収入が上がる実感がない

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が調査した20~34歳の働く若者を対象にした「働く若者のくらしとお金に関する調査」をしました。

若者が不満に思っていることについて、「収入額」「ワーク・ライフ・バランス」、「収入・雇用の安定」について半数以上が「不満がある」と回答しており、6割以上が「収入は上がらない」「成果を出しても収入は上がらない」と否定的な回答が多いことがわかりました。

日本企業は高度経済成長とともに、終身雇用を前提とした技術・ノウハウを蓄積と、社内チームワークの強化による、会社への帰属意識や職場の満足度を高めることを目的に、年功型賃金が定着されてきました。

年功型賃金は、チームワークの強化や賃金の上昇が予測しやすいといった長所はあるものの、組織が拡大しなければ人件費は高騰し、企業の競争力の低下を招く要素になりますが、日本企業は未だに年功型賃金制度が多く、社員のやる気や生産性向上の妨げにつながっている可能性があります。

優秀な社員の離職原因に、成果と給与の連動がないことという調査結果もあり、若者のモチベーションアップや離職防止の観点からも、日本企業は年功型賃金から「業績・成果給」「役割給」寄りの賃金体系への変更を検討されてはいかがでしょうか。

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投稿日:2017/10/23
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