社内の人材育成やモチベーション向上に悩まれている企業様も多いのではないでしょうか。
期待価値理論によれば、モチベーションのベースになるのは以下の3つの要素であり、この3つの要素をそれぞれに検討してみることが、パフォーマンスに関するほとんどの問題の根本原因の特定に役立ちます
1.自身の能力に対する期待(自己効力感)
2. 環境に対する期待(結果に対するリスク回避)
3. 目の前のタスクにどれだけの価値があるか(目的意識)
また、組織診断を行った企業様において、抽出された課題に対して取り組む順位付けを考える際には、「マズローの欲求階層説」が役に立ちます。
マズローの欲求階層説は下記①から順に高次の階層になり、自律やモチベーションの向上などの成長欲求が芽生えるには、①や②の基本的な欲求が満たされていなければなりません。
① 生理的欲求(食べたい、寝たい…)
② 安全・安定の欲求(危険は避けたい、安全に暮らしたい…)
③ 社会的欲求(仲間が欲しい・集団に属したい……)
④ 承認の欲求(尊敬されたい、認められたい)
⑤ 自己実現の欲求(創造性、自発性…)
コーナーストーン社のレポートによれば、こうした安心・安全の欲求や社会的欲求が満たされるかどうかが、企業の利益を左右することが明らかになっており、問題行動を起こす同僚が同じチームにいた場合、優秀な人材が会社を辞める確率が54%高くなるという結果も出ています。
モチベーションを向上させるには、会話を通じて、自己効力感を満たし、結果だけでなく行動したこと自体を認める、といった職場の心理的安全性を高め、基本的な欲求を満たし、仕事の目的や意義を明確化することから始めることが効果的です。
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