自らの会社と社員に「もっと多くの間違いを犯そう、もっと多くの失敗を歓迎しよう」と訴える成功企業のリーダーが増えています。
「間違いを犯していないとしたら、それは懸命さが足りない」「自社の成長とイノベーションは失敗の上に築かれている」「もっとリスクを取って、もっととんでもないことを試す必要がある」などと、コカコーラ社、アマゾン社、ネットフリックス社のCEOらは述べています。
アメリカにあるスミス大学は、失敗とは学習における「不具合」ではなく、「仕様」だという「上手に失敗する(Failing Well)」プログラムを開講しています。
実際に、受講する学生が受け取る「失敗証書」なるものには、人間関係、プロジェクト、試験、その他のきわめて重要と思われるあらゆる取り組みにおいて、「あなたがしくじり、へまをやらかし、失敗することをここに許可する」、失敗しても「あなたが本当に価値のある、非常に素晴らしい人間であることは変わらないものとする」と謳われており、失敗に対処する準備ができている学生は、完璧さと落ち度のない成果を目指す学生よりも、タフで大胆になります。
人は失敗に対して2つの思考の傾向があります
①不作為バイアス
失敗してしまうよりは、何もしない方がましと考え、不作為(何もしない)という選択肢を選ぶ思考の傾向
②損失回避
利益と損失が同額であれば、利益から得る快感より損失による苦痛の方を大きく感じるという思考の傾向
日本人は、結果そのものを褒めること(結果承認)、存在そのものを認めることや変化に気付いて伝えること(存在承認)は出来るが、行動したこと自体について承認すること(行動承認)が苦手な傾向があります
自分の行動や言動が批判の対象にならず、安心して意見を述べ、質問できるという心理的安全性が高まると、生産性の向上につながるという調査結果や、「失敗する権利を与えることは、人々に活力を与える」「成功の反対は、挑戦しないこと」という格言もあります。
行動承認を行う社員職場が増えるようになると、心理的安全性の向上や、失敗に対する障害が少なくなり、イキイキとした職場作りにつなるかもしれません。
承認力を向上して、社員がイキイキする職場にしませんか?
https://www.nari-sr.net/media/seminar/20160412