採用選考時にSPIなどの適性検査を活用している企業も多いのではないでしょうか。
	同様に、アメリカ企業の9割がMBTIと呼ばれる性格検査が広く用いられていまが、MBTIによる評価は多くの心理学者から「職場でのパフォーマンスとの関連性は低い」と指摘されており、信憑性のある判断基準ではないとされています。
	仕事のパフォーマンスとパーソナリティの関連について、ロンドン大学の心理学者の研究により、職場での成功に結び付く、一般的な企業でリーダーに求められる6つの特徴があることが明らかになってきています。
	 1.誠実性
	2.不安な場面でも自らを律する調整力
	3.あいまいさへの耐性
	4.好奇心
	5.リスクに対して挑戦する意欲
	6.競争心
「あいまいさへの耐性」とは、未知の課題が与えられたときに、課題が達成できるまでの全ての工程を明確化したいと考えるか、未知の状態でも進むことができるかのことです。
	ここ数年、ビジネスのスピードの変化や多様化により、企業としての実績が少なかったり、行先がわからない中でも進んでいかなければいけないような業務も増えてきているのではないでしょうか。
	ネットで検索すれば、すぐに答えが見つかる時代ですので、あいまいで不確かなことがあると、不安になって立ち止まったり、すぐに迂回してしまう社員も多くなってきているのかと感じます。
また、ロンドン大学の心理学者は6つの特徴について、「これらの能力を全て最適な範囲で持っている人はゼロに近いでしょう。しかし、チームの中に欠点を補ってくれる仲間がいれば何も問題はありません」と語っており、仕事を行うときは1人ではなく欠点を補い合ったチームで行うことが重要であるとしています。
6つの特徴を勘案した適材適所や組織作り、採用基準や人事評価の項目を改めて考えてはいかがでしょうか。
	すまいる人事制度&人事評価制度セミナー
	http://www.nari-sr.net/media/seminar/201702-03