「人生100年時代」の到来を見据え、経済産業省の有識者研究会がまとめた報告書でも、企業にその導入が提唱され、サバティカル休暇という制度が注目されています。
サバティカル休暇とは、名称の由来は旧約聖書に出てくる「サバティカス(安息日)」で、所定の勤続年数に達したり、優秀な成果を収めたりした社員に、数カ月~1年程度の長期休暇を与え、休暇明けには同じポジションに復帰できるという制度のことです。
欧米では、ワークライフバランスの観点から自己啓発や学び直し、ボランティアのために1年以上の長期休暇を取れる制度を導入する企業が、人材流出対策の一環として広く普及しています。
リクルートワークス研究所のグローバルセンターによれば「キャリアブレイクと呼ぶ国もあり、名称や仕組みに多少の違いが見られるものの、広義には同じような趣旨の制度。日本でも、私費就学のための休職を最長2年間取得できるソニー社をはじめ、一部の企業が独自に長期休暇を設けている」と述べています。
ヤフージャパン社もサバティカル制度という名称で、勤続10年以上の正社員に2~3カ月の休暇を与えています。
日本では、長期休暇の認知度・理解度は低く、サバティカル休暇どころか、既存の休暇制度の活用も定着しているとは言い難いのが現状ですが、多数のボランティアが必要な東京五輪によって普及するかもしれません。
平成30年度の助成金は、ボランティア休暇や休暇取得に活用できる助成金もあります。
平成30年雇用関係助成金のご案内
https://www.nari-sr.net/media/seminar/20170523
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