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人事・労務 連休明け、会社に行きたくない人が8割

【執筆者】社会保険労務士法人スマイング コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢

過去に前例のない最長で10連休となった2019年のゴールデンウィークが明けました。報道ステーションが行った世論調査では、ゴールデンウィーク中「10日間すべて休める」と答えた人は22%となり、各地では「長過ぎた」「来年は3日くらいでいい」という声も挙げられています。

10連休となった人にとっては、異例の休みの長さから、休日明けの日常に戻る憂鬱さを予感している人も多いのではないでしょうか。

アックスコンサルティング社による「連休明け」の調査によれば、「連休明けに会社に行きたくないと思ったことはあるか」というビジネスパーソンが、8割ということが明らかになりました。

理由としては、「連休に出掛けたりしたため疲れているから」(約31%)が最も多く、「早起きしなければならないから」(約25%)、「仕事がたまっているから」(約17%)、「仕事で会いたくない人がいるから」(約11%)と続いており、休み明けに疲労を感じたり、生活のリズムを戻すのに苦労する人が多いようです。

チューリッヒ生命社の調査によれば、76%の人が職場で「ストレスを感じてる」と過去3年間で最高であり、理由の多くが、「仕事の内容」、「給与や福利厚生などの待遇面」、「同僚との人間関係」、「上司との人間関係」となります。

新入社員などの4月から環境が大きく変わった社員は、疲労感や生活リズムの乱れ、ストレスが起因となる「5月病」にも要注意です。

5月病の予防策として、セルフ・コンパッション(あるがままの自分を認め、自分に対して寛容になる態度のこと)を高めることや、職場で「相手を認めて承認すること」により、社員の自己肯定感(自分が自分であることに満足し、価値ある存在として受け入れられること)を高めることも効果的です。

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http://www.nari-sr.net/media/seminar/20160412

投稿日:2019/05/07
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