ITmediaビジネスオンラインは、人材流出企業で起こっていることの共通点をあぶり出すため、人材の流出が著しい企業に勤める年齢、性別、業界や職種もバラバラな5人を招いて、覆面座談会を敢行しています。
共通点は以下になります。
・経営、管理職が現場感覚をなくしている
・都合の悪い数字を隠す
・仕事を質より量で評価する
・人事が全能感を持ちすぎている
・過度に「価値」より「金」が先
・外の世界のことを知ろうとしない
・手段が目的化している
・人事制度が形だけのものになっている
・上司と部下との間で情報の非対称性が高い
・管理職が部下を信頼していない
・人を大事にしない
また、人材流出企業にならないためには、「社員の専門性に敬意を払い、信頼して任せる」「人事のスペシャリストを置く」などが挙げられています。
職場における慣習や考え方が社風となって根強く存在している場合や、経営者がひとを大事にしないなど、共通点に挙げられている状態の会社では、生産性向上のために新たなシステムを導入しても、人事評価制度を新たに導入や見直しを行おうとしても上手く機能しないケースが多く見受けられます。
企業ごとの組織診断結果にもよりますが、会社のビジョンや方向性・行動指針などを見直し、浸透させることによる会社としての土台作りから始め、それらを推進する3つのリーダー層(役員層、人事部などの管理部門、現場リーダー)によるプロジェクト等で共有し、企業の中で適切に処理されて行動に移されていくというプロセスを継続していくということが効果的です。
人材育成から定着率向上につながる人事評価制度
https://www.nari-sr.net/media/seminar/201702-03