ディスコ社の新卒採用に関する企業調査・2020年卒採用内定動向調査によれば、83%の企業が「厳しい」と感じていることが明らかになっています。
原因としては、そもそも求人数に対して満足な応募数が集まらないことに始まるが、内定辞退率が高いということも大きく、内定辞退者については、約33%の企業が増えたと回答しております。
内定時期は4月下旬が16.9%と最も多くなっており、昨年のピークが6月上旬の15.6%だったのと比べ早期化になっており、内定辞退のピークは6月上旬で、早期に内定をもらった学生が、6月1日の選考解禁後に本命から内定を得てそれまでもらっていた内定を辞退する流れがあり顕著になっています。
また、日本能率協会社の若手社員の意識調査によれば、約半数が転職を検討中あるいは活動中で、定年まで勤めるつもりの社員でも60%が転職サイトに登録済み、「副業・兼業」に関しても、全体で28%が実施中であり、中でも「定年まで勤めるつもり」のグループの51%は副業・兼業を実施中と回答しておることが明らかになりました。
新しい技術やビジネスモデルが出現し、世の中の変化のスピードが加速する中で会社に自分のキャリアを会社に委ねるという考え方は「若手社員からすると、むしろリスクがあると言える」と日本能率協会社は指摘しています。
人手不足から採用も厳しく、せっかく採用しても転職されてしまう傾向が強くなりつつあります。
HRTechナビの2019年の調べによれば日本における人事労務分野のクラウドサービスは390社ありますが、そのうちの半分以上が「求人・採用」関連になりますが、今後のHRTechは、自動化・統合のフェーズから、人材活用や生産性向上のためのチームマネジメントなどのエンゲージメント・エンパワーメントを高めるフェーズに入っていくと予測されます。
今日いる社員が明日出社するとは限りません。今日いる社員全員を、毎日毎日採用していると考えみてください。エンゲージメント・エンパワーメントを高める施策は、採用活動よりも重要です。
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